【無料ウェビナー】上場企業のIRページをAIで採点してみた

2026年4月22日(水)、MIHアドバイザリー株式会社との共催にて、ウェビナー「上場企業のIRページをAIで採点してみた」を開催いたしました。

おかげさまで上場企業約100社ほどに参加していただきました!

本ウェビナーでは、弊社代表・齊藤大将が登壇し、約3,700社の上場企業IRサイトをAI可読性の観点からスコアリングした独自調査の結果をご紹介。従来のSEO評価とは異なる「AIが実際に答えられるか」という新しい評価軸について、具体的な高評価企業の事例や改善策を交えてお伝えしました。

主なトピック

  • 情報の入り口が「検索エンジン」から「AIとの対話」へ移行しつつある現状
  • 約3,700社のIRサイトスコアリング結果(市場別・時価総額別傾向)
  • AI可読性が高い企業に共通する5つのポイント
  • 明日から着手できる改善策(小規模〜大規模まで)

当日は多くの方にご参加いただき、Q&Aでも活発なご質問をいただきました。

背景:投資家の「情報の入り口」が変わった

個人投資家がChatGPTやGeminiを使って銘柄を絞り込み、さらにAIで分析を深める流れが定着しつつあります。日本には上場企業が約4,000社あり、決算が集中する時期には「昨日発表された決算から注目すべき銘柄を教えて」という使い方も広がっています。

情報の入り口はこう変化しています。

検索エンジン → AIとの対話 → AIエージェントによる自動ピックアップ

この流れの中で、自社のIR情報がAIに読み込まれないと、以下の3つの問題が生じます。

  • 要約されない・情報が間違う:AIが推論で空白を埋め、自社が発信したい内容と異なる方向で伝わることがある
  • 自社の情報が引用されない:AIが参照するのが外部ニュースや個人ブログに偏り、自社発信とは異なる解釈で伝わることがある
  • 存在自体がピックアップされない:認知度の低い企業はそもそもAIに取り上げられず、存在が埋もれるリスクがある

約3,700社のIRサイトをスコアリング

今回の調査では、約3,700社のIRサイトをクローリングで収集し、「AIが実際に答えられるか」を評価軸にスコアリングを実施しました。従来のSEOチェック(ウェブルールやプロキシ指標への準拠度)とは異なり、投資判断に必要な以下5項目をAIが回答できるかどうかで評価しています。

  1. 直近の数字がピックアップできているか
  2. 業績変動の要因説明があるか
  3. 将来性・ガイダンス・中期経営計画が述べられているか
  4. リスク・課題への対応が示されているか
  5. 競争優位性・投資ストーリーが述べられているか

調査結果の概要

区分結果
全体の中央値・平均値10〜20点程度
上位20%(80〜100点台)約170社
クローリング不可約200社
プライム市場平均31点(最高)
グロース市場平均プライムの約半分

時価総額が大きいほどスコアが高い傾向があり、上位と下位で約2倍の差が生じています。ただし、時価総額30億円以下でも高スコアを獲得している企業は存在します。

スコアが高い企業の共通点

上位企業には、以下の共通点が見られました。

  • IRページのテキストがHTML形式で直接公開されている
  • IRトップページから0〜1クリック以内で重要情報にたどり着ける
  • URL体系・見出し構造が明確
  • 更新頻度が適切
  • 投資家が聞きたい質問にテキストで答えるQ&Aが充実している

具体的な高評価企業(抜粋)

評価が伸びにくいパターン

以下に該当する企業は、AI可読性が低い傾向があります。

  1. 情報がPDFだけに載っている(HTMLテキストがない)
  2. IRトップページから情報が深い階層にある
  3. 情報があちこちに分散している
  4. 見出し構造が不明確
  5. JavaScriptによる動的コンテンツに頼っている(AIがページを開いた時点で白紙と判断されることがある)
  6. Q&Aが最低購入株数・住所などの基本情報のみで、投資判断に関わる内容がない

明日から着手できる改善策

まずは小さなところから

  • 自社ブログ・コラムを増やす
  • noteでIR発信を行う(日本語AI検索で引用されやすいプラットフォームとして知られています。自社IRサイトとの相互リンクとcanonicalタグの追加でさらに効果的になります)
  • IRページを1ページ追加する程度であればコストは限定的

中程度の改善

  • Q&Aページの新設・拡充(決算説明会で受けた質問をテキストで掲載するだけでも効果的)
  • URLの構造を整理する
  • 決算ハイライトをHTMLテキストで掲載する

大規模な改善

  • サイト全体のリニューアル(小さな改善で社内リテラシーを高めながら着手するのが現実的です)

次回ウェビナーのご案内

本テーマのウェビナーは、2026年5月末に改めて開催を予定しています。AIを取り巻く環境は急速に変化しているため、最新の調査・事例をアップデートしてお届けいたします。

ご興味のある方は、弊社ウェブサイトのお問い合わせフォームよりご連絡ください。